ネイティブには通じない日本語英語(4)チャレンジ
日本語にはたくさんの外来語、いわゆるカタカナ英語や和製英語が存在しています。
日常生活の中で頻繁に使用されるので、つい英単語のつもりでネイティブとの会話にも使ってしまいますが、実際にはネイティブにはまったく意味の通じない言葉も数多くあります。
このコーナーでは、トーク・アベニュー英会話講師のJoel Liptonが、日本での生活と4年間の英会話講師経験を通して気付いた「外国人に話しても通じない日本語英語」を紹介します。
英語を学ばれる方々の参考にしていただければ幸いです。
トーク・アベニュー教育研究室
Contributed by Joel Lipton
Joelから英会話を学ぶ方へのメッセージ
日本人の英語話者は、”間違った初心者”として知られています。
日本では、さまざまなメディアで人々は英語に触れています。例えば「OK」「バイバイ」「ケースバイケース」などは、日常生活ににすっかりなじんだフレーズです。
これらの言葉は日本語での会話では問題なく通用しますが、ネイティブスピーカーにとっては奇妙に感じられたり、混乱をきたす原因。こうした「日本語英語」の単語やフレーズを見て行きましょう。
Many Japanese English speakers are known as “false beginners”. In Japan, people are exposed to English everyday in various forms of media. Many English phrases or words such as “O.K.”, “bye bye”, or “case by case” have made their way into everyday speech. While these words make perfect sense in Japanese conversation, to native speakers they might seem strange or cause considerable amounts of confusion. Let’s take a look at a few of these “Japanese English” words and phrases:
通じない日本語英語(4)チャレンジ
Japanese English speakers often use this word to refer to the action of doing a task which they focus a lot of effort on, but in English this word is used in sports or competitive situations.
Incorrect usage:
Next month I will challenge the TOEIC test.
Instead: Next month I will try taking the TOEIC test.
Correct usage:
The knight challenged the king to a duel.
The heavyweight champion is unbeatable. No one will dare challenge him.
If you challenge someone, you invite them to fight or compete with you in some way.
解説
「チャレンジ」・・・既に広く日本語として一般に使われている言葉です。それゆえに、私たちはいろいろな場面でこの「チャレンジ」を使いますが、ネイティブの人には、ちょっと奇妙に響くことも多いようです。
英語では、この言葉は、スポーツや競争状況にて使用されるという説明を踏まえると、下の用例の違いも理解できると思います。
Incorrect usage:
Next month I will challenge the TOEIC test.
Instead:
Next month I will try taking the TOEIC test.
さらに次のような使い方もご参照ください。
The knight challenged the king to a duel. (騎士は王に決闘を挑んだ)
The heavy weight champion is unbeatable. No one will dare challenge him.
(ヘビー級のチャンビオンは無敵であるから、だれもあえて彼に挑戦しようとはしない)
If you challenge someone, you invite them to fight or compete with you in some way.
(もしあなたがだれかにチャレンジしたとすると、それは彼らに闘いや競い合いを申し入れることになる)
このように見てくると、「チャレンジ」は余り軽い場面では使わない方がよいとわかります。TOEIC などのテストを受けるときや、何か目標に向かって努力しようという場合には、challengeではなく、他の適切な表現を考えましょう。