ネイティブには通じない日本語英語(1)シュークリーム
日本語にはたくさんの外来語、いわゆるカタカナ英語や和製英語が存在しています。
日常生活の中で頻繁に使用されるので、つい英単語のつもりでネイティブとの会話にも使ってしまいますが、実際にはネイティブにはまったく意味の通じない言葉も数多くあります。
このコーナーでは、トーク・アベニュー英会話講師のJoel Liptonが、日本での生活と4年間の英会話講師経験を通して気付いた「外国人に話しても通じない日本語英語」を紹介します。
英語を学ばれる方々の参考にしていただければ幸いです。
トーク・アベニュー教育研究室
Contributed by Joel Lipton
Joelから英会話を学ぶ方へのメッセージ
日本人の英語話者は、”間違った初心者”として知られています。
日本では、さまざまなメディアで人々は英語に触れています。例えば「OK」「バイバイ」「ケースバイケース」などは、日常生活ににすっかりなじんだフレーズです。
これらの言葉は日本語での会話では問題なく通用しますが、ネイティブスピーカーにとっては奇妙に感じられたり、混乱をきたす原因。こうした「日本語英語」の単語やフレーズを見て行きましょう。
Many Japanese English speakers are known as “false beginners”. In Japan, people are exposed to English everyday in various forms of media. Many English phrases or words such as “O.K.”, “bye bye”, or “case by case” have made their way into everyday speech. While these words make perfect sense in Japanese conversation, to native speakers they might seem strange or cause considerable amounts of confusion. Let’s take a look at a few of these “Japanese English” words and phrases:
通じない日本語英語(1)シュークリーム
In Japanese this word refers to a cream puff, a sweet pastry filled with cream. In English this word refers to shoe polish or a conditioning agent.
Incorrect usage:
After dinner do you want to eat some shoe cream?
Correct usage:
I used shoe cream on my boots and now they are so shiny!
解説
シュークリームは、日本語ではお菓子のシュークリームのこと。
でも英語では、シュークリームとはお菓子ではなく、靴磨きや調整剤を意味します。shoe cream = 靴用のクリーム、というわけです。
夕飯の後にシュークリーム食べたい?と聞くつもりで、
After dinner do you want to eat some shoe cream?
と言うのは、英語ネイティブにとっては「夕飯の後で靴磨きを食べる?」という意味になってしまいます。
shoe creamという英単語は、正しくはこのように使われます。
I used shoe cream on my boots and now they are so shiny!
(ブーツに靴磨きを使ったらピカピカになったよ!)
甘いクリームの入った、いわゆるシュークリームは英語では「cream puff」と言います。
シュークリームを食べた、などと言ってしまうと、ネイティブは驚きますし、間違えて靴磨きを口にしてしまったのかだろうと混乱してしまいます。
お菓子好きの方はぜひ「cream puff」を覚えておきましょう。